岩手経済同友会について 会員専用ページ 活動内容
アクセス お問合せ

代表幹事あいさつ

2023年年頭所感

  • 代表幹事
  • 代表幹事 田口 幸雄
  • (岩手銀行 代表取締役会長)
  • 代表幹事
  • 代表幹事 畠山 大
  • (岩手朝日テレビ 代表取締役社長)

 昨年を振り返りますと、コロナ禍の影響に苦しんでいるさなか、ロシアによるウクライナ侵攻があり、その影響が世界経済や金融市場の混乱に追い討ちをかけ、これが日本そして県内経済にも大きく及んできました。円安や供給不足からものの価格が上昇し、企業経営や家計が厳しい状態に置かれた1年でした。一方でDX、 AIの進展とこれを活用した生産性向上や働き方改革とともにSDGs、脱酸素といったサステナブルな社会実現への理解や取り組みが進んだ年でもありました。
 昨年夏の岩手経済戦略会議で講師をお願いした価値総合研究所の栗原美津枝さんは、森林が多い岩手県はカーボンネガティブな地域になる、脱炭素は他人の事業に乗っかっているとコストになるが自分の事業にすれば利益になる、そうした視点で取り組んでいくことが重要だとおっしゃいました。岩手の未来は、岩手の有為かつ唯一無二の財産を徹底して活用するとともに新たな財産の発掘、価値の創造をして発展につなげていく取り組みを産学官民が必死に進めることで築けると思います。

 ピーター・ドラッカーは、未来を築くために最初になすべきは、あす何をすべきかを決めるのではなく、あすを築くためにきょう何をすべきかを決めることだと言っています。議論を長く続けることは優柔不断、あるいは決断力の欠如ではないか。遅滞なく決め、すぐに実践に移していくことが求められる時代であることを経営者の皆さんは強く自覚すべきだと思います。

 今年もコロナ禍の影響は続くと思いますし、物価高の影響も残ることになりますが、DX、AI、さらには脱酸素の取り組みを進めることにより課題を解決できるのではないかと考えています。岩手経済同友会としても、そうした理解や取り組みを進めるための協力をしっかりとやっていく年にしたいと思っています。

 今年は岩手経済同友会にとって節目となる創立60周年を迎えます。秋には東北北海道ブロック会議を開催することになっています。その場でもこうした点について意見や情報交換を行い、知見の拡大につなげたいと思っています。併せて岩手の有為かつ唯一無二な財産を同友会の仲間に広くアピールする機会にしたいと考えています。

PAGE TOP