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代表幹事あいさつ

2021年年頭所感

  • 代表幹事
  • 代表幹事 高橋真裕
  • (岩手銀行 代表取締役会長)

 今年一年、岩手経済同友会を運営していくにあたっての心構えを三つお話したいと思います。一つ目は、茹でガエルにならないこと。誰しも人間は今の延長線上でなんとかなるという気持ちが強いと思います。仕事上でも生活上でも、変わることに抵抗感があり、しかもそれは年を重ねるごとに強くなりがちです。しかし、昨年来のコロナ禍は、想像を遥かに超える速さ、広がり、大きさで私たちに変化を迫っています。茹でガエルではだめだと警鐘を打ち鳴らしているのではないかと感じています。コロナ禍でも経済危機でも必ず収束する時がきます。そのとき実力を発揮するために何をすべきかを常に考え、今はいざとなったとき、人に先駆けて一歩踏み出すことのできる準備期間であろうと思います。

 二つ目は、正月に読んだ中で印象に残った本があります。早稲田大学の戸堂康之さんが著した『なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか』。外部とのつながりが個人でも企業でも成長する大きな原動力だと著者は言っています。会社の中で給料が高いのは多様な人とつながりのある人だということがわかっています。ほかの人とのつながりで新しい、技術、考え方をもらい、化学反応が起きる。同じ県内で売り上げを伸ばそうとしているのと他県で取引先を開拓するのとでは一人当たりの売り上げが大きく違ってくると、東京商工リサーチのデータから戸堂さんは分析しています。外部とのつながりが広がることによって今までと異なる情報、新しい技術、経営手法が入ってきて企業の成長につながっていくことが立証されているということです。岩手経済同友会の活動はまさしくこの外部とのつながりを広げていく活動にほかならないと私は思っています。多彩な方々にメンバーとなっていただいているわけですから、そのつながりを生かして、それぞれの企業の成長につなげていける組織になっていると感じています。そういう同友会の活動をこれからも継続的に発展させていきたいと思っています。

 三つ目ですが、私は10年前の5月に代表幹事に就任しました。その直後に東大の玄田有史さんに講演をしていただきました。演題が「希望の力」でした。この希望というのは、ほかの人から与えられるものではなく、自分で苦労しながら、その経験をバネにして自分で掘り出し、磨いて作り上げるものだと玄田さんはおっしゃっていました。それ以来、ずっと私たちはいろいろな意味で希望を育んできたはずですし、それをコロナ禍からの復元力に必ず生かせると思っています。この10年、経験を重ねてきたことが必ずこの復元力に通じていくのだという思いを強く持ちながらこの一年を有意義に過ごしていただきたい。今年一年、本当に勝負の年だと思います。岩手の経済を支えていくのだという強い志を持ちながら活動を展開してまいりたい。一層のご協力をお願い申し上げ、年頭の挨拶にかえさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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